将来の猟師生活を目指して
将来的に猟師になりたく、狩猟試験を2024年1月27日に受けてきました。
結果発表は2月13日だそうです。
多分大丈夫だと思うけど、やっぱり不安。
猟師試験の種類
狩猟免許と一口に言っても、実は複数あります。
種類としては
・第1種猟銃免許
・第2種猟銃免許
・罠猟免許
・網猟免許
上記の4種類です。
そしていずれの試験でも知識試験、実技試験、猟具判別、鳥獣判別があります。
難しい順としては
第1種猟銃 > 第2種猟銃 >> 罠猟 = 網猟
だと思います。
猟銃はまがりなりにも鉄砲を扱うので難しいです。
鳥獣判別も
・罠は獣のみ
に対して
・猟銃は鳥と獣両方
なので覚える量も多いです。
僕は将来的にも猟銃免許をとる予定ですが、まずは簡単な罠で狩猟免許そのものをとり、必要最低限の試験で第1種猟銃免許をとる予定です。
第1種猟銃と第2種猟銃の違いは
・第1種:散弾銃、ライフル、空気銃
・第2種:空気銃
です。
罠はその名の通り、トラップにより獣を捕る方法です。
狩猟試験1日のスケジュール
受付
僕の受けた会場は朝10時集合の9時30分受付開始でした。
9時40分頃に到着したら受付は長蛇の列。
しかし、はけが良かったので10分程度で受付完了。
受験票と受ける免許の種類の確認で完了。
この時受験票を忘れている人がいましたが、特に問題なく受験できてたので受験票を忘れてもさいあく問題なさそうです。
受験人数は262人とのでしたが、空席がちょろちょろあったので実質は240人くらいだと思います。
知識試験開始
知識試験は10時から説明があり、10時10分から開始されました。
3択のマークシート方式で
・シャーペンもしくは鉛筆限定です
問題は
・共通問題:24問
・取得する免許種別:6問
の30問です。
僕は罠のみだったので30問でしたが、例えば罠と第1種猟銃を受験する場合は36問となります。
そして30分経過した10時40分から途中退室が可能になります。
この時点で退室した人は20人くらいしかいませんでした。
僕は30分後には完了していましたが、見直しと猟銃の問題を確認したので1時間くらいで退室しました。
1時間後は1/3くらいの人が退室していました。
退室後は会場に戻れないのでやり直しは当然できない。
また、問題と解答用紙は回収されるので持ち帰ることはできません。
問題の傾向としては狩猟読本から満遍なく出される感じでした。
(僕は狩猟読本ほとんど読みませんでしたが)
また、「適切なものはどれか」よりも「誤っているものはどれか」が意外と多く、微妙に悩まされる問題が多かったです。
因みに知識試験の合格率は70%とのことらしく、30問中21問正解していれば試験通過となるそうです。
知識試験を終えて
知識試験を途中退室したら1部免除者の合格発表がされていました。
開始時間は一緒なはずなのに早い。
知識試験は90分なので10時10分開始の11時40分終了でした。
で、合格発表は12時10分でした。
なので12時10分までは自由時間。
僕は近くに図書館があったので、通過していることを信じて箱罠仮設の動画を見たり、鳥獣判別等をしていました。
ドキドキの知識試験合格発表
![](https://katojishi.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_20240127_121334-1-1024x576.jpg)
12時5分頃に会場へ戻ったら、既に合格発表の張り紙が貼られていました。
僕の番号はありました。
嬉しかったです。
しかし
1回落ちたと思って踵を返しました。
というのも受験番号順に貼りだされているのですが、第1種猟銃免許、第2種猟銃免許、罠、網に張り紙が分かれていたからです。
その中で出入り口から一番近いのが第1種猟銃免許で、当然ながら罠猟免許の番号はそこに書かれていません。
僕は一番最初にそんな第1種猟銃免許の合格発表を見てしまったのです。
この時のショックはかなりのものでした。
そして会場から去ろうとした時に、
「どうせなら全部の番号見て合格人数だけ確認するか」
と思って、見返したら各試験ごとに分けられていることに気付きました。
そして、無事に自分の番号があったということです。
良かった良かった。
受付の人に番号を伝えて、次の試験の説明を受けて待機。
次の試験は13時10分だったのでその時間まで自由時間。
近くにラーメン屋があることはチェック済みなのでラーメンを食べに外出。
実技試験にむけて
13時15分までは自由時間でしたが、次の試験を受けるための会場の席は自由席です。
すなわち早めに確保しないと席が無くなる。
ということになるので、注意しましょう。
![](https://katojishi.com/wp-content/uploads/2024/01/IMG_20240127_124656-1024x576.jpg)
外出するなら知識試験合格発表後に席を確保してから外出することをおすすめします。
で、13時15分になったら次の試験の説明が開始されます。
実技試験は複数名で1グループを作って各試験をまわるとのことでした。
コミュ障にはドキドキです。
しかし、実際は結構忙しくあっち行ったりこっち行ったりするので会話する時間はほとんどありませんでした。
この時、番号の若い順から
・銃あり
・銃なし(罠 or 網)
で呼ばれます。
受験番号は若い順から多分発行されるので、早く帰りたい人は早く申し込みすることをおススメします。
因みに僕は後ろから262人中160番前後でしたが、14時30分には帰ることができました。
実技試験とか色々
視力検査と聴力検査
番号を呼ばれてグループを組んだら、まずは視力検査と聴力検査です。
視力検査は両眼で0.5以上あれば良いとのこと。
聴力検査は視力検査時にどっちが見えているかを回答できれば、聞こえていると判断されます。
身体能力検査
視力検査と聴力検査を終えたら身体能力検査です。
身体能力と言っても走ったりすることは一切なく、その場で
・屈伸運動を10回程度
・肩回しを10回程度
・両手を前に出してグーパー
程度でした。
お年寄りの健康体操かな?
猟具判別
身体能力検査はグループでやるけど猟具判別は一人ひとりだったから待ち時間が結構あった。
狭いスペースに大人数での待機だったからコロナの時期だったらまずい感じ。
ただ、パーティションで区切られているだけだったので前にやっている人が罠の種類を答えているので、耳をすませば何の罠があるかはこっそりと分かることができた。
で、肝心の猟具判別。
テーブルの上に6種類の罠が置いてあり、それぞれ
・筒式イタチ罠
・筒式イタチ罠(ストッパー無し)
・はこおとし(さん無し)
・くくりわな
・とらばさみ
・両開きの箱罠
が置いてありました。
実は僕は狩猟免許とりたいと言っても実際に猟に参加したり猟具店に行ったりしたこともなく、実際に罠を見るのも触るのもはじめて。
YouTubeがなければ困惑したと思う。
で、まずは猟具判別。
最初に「使える罠を3つ選び罠の名前を呼みあげてくれ」というものでした。
僕は
・筒式イタチ罠
・くくり罠
・はこ罠
と回答しました。
それが終わると続けて「禁止猟具を3つ選んで「使えない」とだけ答えてくれ」と言われました。
僕は余った3つの
・筒式イタチ罠(ストッパー無し)
・とらばさみ
・はこおとし(さん無し)
を選択。
回答を終えたら、猟具判別はそこで終了。
そこから間を置かずすぐに罠の仮設に入りました。
罠の仮設(実技試験)
人生初の罠の仮設です。
猟具判別が終わったら小さい声で「箱罠の仮設をしてください」と言われたので、一瞬何を言っているか聞きとれなかった。
こっちの方が聴力検査だったよ。
罠の仮設は手順こそYouTubeを見ていたから理解できていたものの、実物を見るのも触るものはじめてだったから、実際にやるとかなりドキドキだった。
そして最後の
・仕掛けの固定
こいつが曲者でした。
やはりYotuTubeの動画で「はこ罠によっては癖の強いものも多く、簡単に仮設できないものもある」と言っていたので、予習できていてよかったです。
これを頭に入れていなかったら多分パニックになっていました。
そして実際に仕掛けの固定が甘く、罠を作動させて「ガッシャーン」と豪快な音を鳴らしてしまいました。
待機中にも「ガシャン」音が聞こえてきていたので「設置が終えたら作動確認するのかな?」と思っていたけど、他の受験者が同様に作動させてしまった音の様でした。
ただ、仕掛けに失敗しても「もう一度やってください」と減点はされただろうけど、改めてチャンスを貰えたので今度は落ち着いて仮設できました。
仮設を終えたら「できました」と声をかけてお終い。
その後は何も言われず「荷物を持って受付へ戻ってください」とだけ言われた。
ここで何かが足りないと「本当にそれで問題ないか?」と聞かれるらしいので聞かれなかった僕はきっと大丈夫だろうと信じています。
そして出る時に試験官が罠を静かに解除していたので、「ガシャン」音が受験者によるものだと分かったのはこのタイミングです。
緊張の仮設も終わり、次は鳥獣判別です。
鳥獣判別
罠であれば結構簡単と思われる鳥獣判別。
問題は全部で16問でした。
回答用紙をもらい、回答方法を聞きながら前のグループが終わるまで待機。
僕はギリギリまでスマホで勉強していました。
今にして思えば受付の前でスマホいじるってかなり舐めてたな…
で、肝心の鳥獣判別もグループで行いました。
モニターに合計で16枚の鳥獣の絵が出てくるので、
・狩猟鳥獣は鳥獣の名前を書き、
・非狩猟鳥獣は回答用紙に「×」とだけ書く
というものでした。
この時非狩猟鳥獣は「×」と書くだけなので、グループの人と画数の少なさで答えの予測が可能です。
そして意外と厳しいと思ったのが、
・既に記入したやつの書き直しができない
ということです。
例えば3番のやつを「テン」と書いたけど「ミンク」だと回答を変えたくても、既に4問目以降になってしまっている場合は書き直しができないということです。
僕は「たぬき」と「アライグマ」で悩みました。
というのも、
狩猟読本はイラストだったのにモニターに表示されたのは実物の鳥獣だった
からです。
これもどこかのサイトで見ていたので、一瞬驚きはしたものの何とか対処できました。
縦書き、横書きを間違えてなければきっと問題ないはず。
因みに罠は鳥の判別はなく、獣の判別のみでした。
罠猟では鳥は狩猟不可だから当然と言えば当然かな。
試験終了
鳥獣判別を終えたら試験終了でした。
最後に受付に戻り、合格発表の日にちや方法の説明を受けて試験終了です。
この時、受験票を回収されるので受験番号はメモしておきましょう。
「皆さん、受験番号はメモしてますよね?」とか言われたけど、「いや、してねーよ」って心の中で思ったのは僕だけじゃないはず。
何にせよこれで試験は終了しました。
13時15分から実技試験がはじまり、会場を出たのは14時30分ごろ
1時間ちょっとでした。
試験によっては帰宅が20時になったとか書かれていたのでちょっとビビっていました。
多分猟銃の人は試験項目が多いから、そこまでかかる可能性があるということだと思います。
外に出たら猟銃試験の人の距離感試験をやっていたのを見れたのは良かった。
次の参考にします。
2月13日までドキドキが続きます。
狩猟試験の感想
終えてみた感想としては、とにかく待機時間が長いということです。
知識試験を終えてから、実技試験に入るまでが長い長い。
まぁ1日で済まそうとなると仕方ないですよね。
男女比や年齢層
男女比についてはやはり男性が多かったです。
しかし予想以上に女性も多かったな、という印象を抱きました。
多分「8:2」くらい。
ただ、漫画に出てくるような女子高生の様な子は見受けられなかった。
多分一番若くて20代前半くらい。
そんな女の子が受けに来ているというのにもびっくりだけど。
年齢層は多分男性は40台が一番多そうな感じ、次いで30代が多く、50代、20代、60代以上と続いていそうな感じだった。
本当に幅広い年齢の人が受けにきていた印象。
女性は30台が一番多そうな感じで次いで40代、20代で50歳以上の様な雰囲気の人は見た感じいなそうだった。
にしてもミニスカハイヒールで来ていた人がいたのにはびっくりした。
漫画の世界だけじゃないんだな、ああいう人。
実際に狩りに出る時にどういう恰好するか見てみたい。
勉強方法
狩猟免許をとりたいな、と思ったのは5年位前。
けど、やる機会ないしいいかなーと思っていました。
けどけど「山賊ダイアリー」という漫画を読んで、とりあえず免許だけ取っておけばいいんじゃね?と思い、そこからちょっとずつ情報を仕入れる。
山賊ダイアリー(1) (イブニングコミックス) Kindle版
勉強方法はどのサイトを見てもやはり
・狩猟読本を繰り返し読む
というのが定番でした。
しかし、僕は狩猟読本はほとんど読みませんでした。
なので主には以下で勉強しました。
・ネット上にある過去問や解説
・YouTubeで備忘として配信している人の問題の動画
・スマホアプリの過去問
ほぼこれだけで合格しました。
狩猟読本で呼んだのは
・ネットにも転がっている狩猟鳥獣の判別
・鳥の1日の捕獲制限数
このくらいです。
他は要点がまとめられていない文章が主体なので、頭に全く入ってきませんでした。
正直に言って、狩猟読本だけだと難易度は一気に上がると思います。
僕みたいにとにかくネット上の過去問を解いて分からない部分を狩猟読本で補填する、みたいなやり方が一番効率がいい気がしました。
しかし、猟銃はさすがに狩猟読本を読んだ方が良さそうです。
というのも狩猟読本の中でも猟銃は結構な割合を占めていたからです。
罠猟についてはネットやYouTube、アプリを見るだけで何とかなりそうです。
ネットで大概のことは何でも調べられますからね。
お終い。
合格してるといいな。
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