現役テストエンジニアが語るテストエンジニアを目指してはいけない理由

ソフトウェアテスト

今回はテストエンジニアやQAエンジニアを目指す人に向けてリアルな実態を語ります。
なので現場の裏側をかなり赤裸々に書かせてもらいます。

結論から言うと

これからテストエンジニアを目指すのは避けるべき

です。

その致命的な理由を一つずつ解説していきます。

※テストエンジニアとQAエンジニアの違いはいずれ書きます。

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本ページで伝えたいこと

・単調なテスト作業の繰り返しになりやすく、エンジニアとしてのスキルが身につかない。

・開発エンジニアと比べて給料が安く、マネージャーなどの限られたキャリアパスしかない。

・一度テストエンジニアになるとキャリアチェンジが難しく転職市場での求人数も少ない。

・今後は生成AIの進化により、開発者自身がテストを行うようになって仕事が奪われるリスクがある。




現場での理不尽な扱いと下流工程の悲哀

まず現場においてテストエンジニアの地位は驚くほど低いです。
バグを見つけるだけで誰でもできる仕事と思われがちだからです。

下流の工程であるため、仕様や開発の方向性を決める場に呼ばれることはほとんどない。
あったとしても一部に対して簡単な一言だけ意見を求められる程度。
裏側の処理を分かっていないから。

それにも関わらず仕様があいまいのままテストを丸投げされることが多いです。

そのうえでバグを見つけられなかったら容赦なく責任を追及されます。
バグは見つけて当たり前であり、見つけられなかったら何故かと厳しく詰められる訳です。

さらに開発スケジュールが遅れた時のしわ寄せは、ほぼ間違いなくテスト工程にきます。
開発とテスト実施が10人日で当初予定が、

開発:6日、テスト:4日

であった場合、開発が遅れて8日かかってしまっても「テストを2日で終わらせろ」となることが日常茶飯事。

さらに開発は遅れても「ごめん」で済むけど、テストが遅れると「何で間に合わないの?」と詰められる。
開発が予定通りに終わらなかったと言っても、それならそれでできたことがあるだろ、と言われるのがオチ。

結果としてテスト期間を理不尽に圧縮されるのが日常茶飯事です。
やることがないから「とりあえずリグレッションテストをやっておいて」と雑に扱われることも多い。



スキルの停滞と絶望的な退屈さ

開発者はプロジェクト全体に関われるがテストエンジニアはほんの1工程にしか携われないこともほとんどです。

上流工程に関われないため、ずっとテスト設計とテスト実施を繰り返すだけの日々になる。
エンジニアと名乗りながらも非常につまらないルーチンワークで何やってんだろ自分と思うことも多々。

そして、テスト実施だけでは何のスキルにもキャリアにもならない。

仮に独学で開発スキルをしっかり学んでもテストの現場で評価されることはない。
それを証明できる場がないから。

なので新しい技術を身につけたとしてもそれを活かせる環境が全く用意されていないのです。

結果として、いつまで経っても開発案件に携わるチャンスは巡ってこないというループになります。



詰んでいるキャリアパスと低い待遇

開発エンジニアと比べて給料は安く、昇給のペースも圧倒的に遅いです。

僕がいた現場では現在進行形でキャリアパスが明確ではなく、将来への不安が常に付きまとう状態です。
良くてテストチームのリーダーやマネージャーなど、限られた昇進ルートしか見当たらない。

プログラミングを主としている開発エンジニアであれば、様々な知識を活かしてPMや別の言語の案件、セキュリティなど様々な方向性を考えられる。

しかし最初にテストエンジニアになってしまうと、上述の通りその後のキャリアチェンジはかなり困難になります。

転職市場に出ても、テストエンジニア向けの求人数は圧倒的に少ないのが現実です。

だからエンジニアという仕事で生きていくのであれば、無理をしてでもテストエンジニア以外の道を見つける必要があります。
一度テストエンジニアやQAエンジニアというポジションに留まると、スキルチェンジもキャリアチェンジもかなり厳しくなるのが現実です。



生成AIに仕事を奪われる未来

将来性という観点でも致命的な問題があります。

今後は生成AIの進化により、開発者自身がそのままテストを実施するケースが増えてくる可能性が高いからです。
わざわざテストに人手を割く必要がなくなり、テストエンジニアそのものがいらなくなる可能性があるということです。

当然、テストが無くなるということはないので、どこかでテストエンジニアが必要にはなりますが、少ない案件に取り残されたテストエンジニアが群がる形になる訳です。

現状でも厳しい環境に置かれているのに、テストエンジニアの仕事そのものが消滅するリスクまで抱えています。

これからIT業界に挑戦する人は冷静にキャリアを選択してほしいと思っています。

エンジニアとして選択肢を広く持ちたいなら、まずは迷わず開発エンジニアを目指すべきだと僕は思います。

それでもやっぱりテストがしたい、という人も少数ながらいるかと思うが、それであれば1つの言語を実務で使えるレベルをキープしながらテストエンジニアになる、という方が将来的な面でも安全な気がする。

もちろん、これは僕の意見なので「そんなことはない、テストエンジニアはこれからも絶対に必要だ!」と言う人もいると思います。

必要か否かで言ったら、僕も必要だと思ってます。

しかし、需要が圧倒的に少なくなってくるから別の武器を持つべき、というのが僕の持論です。

開発者がテストケースを作成したら100ケースだけど、テストエンジニアがちゃんとテストするなら300ケースを超えるなんてざらにあるので。

そういった意味でテストエンジニアは必要だけど必須ではなくなってきてると言うのが、僕なりの考えです。

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