プログラミング入門としてVBAを勉強したい方へ
Excel VBAはプログラミング初心者におススメな言語です。
今回の解説
・Select Case
・Else
内容:条件を指定して一致しなかったら例外処理を実行する
例外処理とは
今回は条件を指定して一致しなかったら例外処理を実行する命令の解説となります。
この例外処理とは「If」の時にも開設した「Else」がそれに該当します。
では何故「If」の時に例外処理と言わなかったかについてはまとめの項で解説します。
それでは、やっていきましょう。
今回の目標:A1セルが1ではなかったら例外処理をする
・マクロ実行前

・マクロ実行後

ここから実践
1.開発タブのvisual Basic Editorをクリックしましょう
(Alt + F11のショートカットでも表示させられます)
開発タブが表示されていない方は【Excel VBA超初心者】~開発環境の準備~を参考にしてください
2.メニューバーの挿入タブをクリックしましょう
3.挿入メニュー内の標準モジュールをクリックしましょう
4.エディターの1行目にSub 条件と一致しなかったら例外処理を実行()と入力し、入力が完了したらエンターを押しましょう
5.2行目に
Select Case 100
と入力してください
6.3行目に
Case 1
と入力してください
7.4行目に
Range(“B1”) = 100
と入力してください
8.5行目に
Case Else
と入力してください
9.6行目に
Range(“B1”) = “例外処理実行”
と入力してください
10.7行目に
End Select
と入力してください
6.入力が完了したらエンターキーを押してください
7.入力が完了したらツールバーの再生ボタン「▶」をクリックしてください
再生ボタンはメニューバーの「挿入」の右斜め下にあります。
(見つけられない場合はショートカットキーのF5キーで実行してください
8.B1セルに「例外処理実行」と出力されていたら成功です!
15.Selectによる条件を指定して値が買ったら例外処理を実行については以上です!
解説
Excel VBAの「Select」は条件を指定して実行する時に使われる命令です。
「If」とどう違うの?
と聞かれたらやはり私は答えることができません…
ただ、一つはコードを短くできるのではないかということだと思っています。
正直明確な使い分けはあるのでしょうが、そこまで意識して使い分けている方はいないと思うのでこの時は「If」と「Select」のどっちを使わなければいけないというのは特にないのでそこまで意識しすぎなくて大丈夫です。
では「Case Else」について解説します。
Case Else
「Case Else」は「Select Case」で指定した値が「Case」の条件のいずれとも一致しなかったら処理を実行する命令となります。
基本的には「If」の「Else」と使い方は一緒なので「If Else」を使えるようになっていたらそこまで難しいものではありませんね。
「If Else」については以下を参照してください
「Select Case」については以下を参照してください
■今回はここまで■
今回のコード一覧
Sub 条件と一致しなかったら例外処理を実行() Select Case 100 Case 1 Range(“B1”) = 100 Case Else Range(“B1”) = “例外処理実行” End Select End Sub |
エラーの場所がわからない
どうしてもエラー箇所が分からないという方がいましたら、2つのテキストの差異を視覚的に教えてくれるWinMergeというソフトがあるので、それを使って上記のコードと自身が書いたコードを比較してみることをお勧めします。
WinMerge:
https://winmerge.org/?lang=ja
まとめ
今回は「If Else」とは異なる方法で条件と一致しなかったら処理を実行する「Select Case Else」について解説しました。
さて、例外処理についてですが、例外処理とはその名の通り例外が発生した時に行われる処理の事です。
この例外処理はプログラミングでは「Else」による処理を指していることが多いです。
そして何故「If」の時に例外処理という言葉を使わなかったかについてですが、プログラミング初心者にとって「If」は非常に難しいものです。
本サイトは一番最初のページから見ていって、少しずつステップアップしていく内容でサイトを作成しているため最初のうちはなるべく難しい単語を使わない様に解説を心がけていました。
その時に「例外処理とはこういったもので、こういった時に使い、送させないためには~」等と解説してしまうと余計に混乱してしまうと思い解説を避けました。
今回「例外処理」という単語を使ったのは「If」で条件を指定しての実行に少し慣れていると思ったからです。
もちろんまだ慣れていない方もいるかと思いますが、一気に覚えるのではなく自分でどういったプログラムを作りたいか、作ったプログラムではどういった条件が必要かなどと考えながら作っていくものなのでやりながらたくさん書いて慣れていくのが結局のところ一番の近道だと思います。
このページについて
このページがおススメな方
このページは
・プログラミングを全くやったことがない
・プログラミングをやりたいけど何からやればいいか分からない
・仕事の業務を効率化したい
といった方向けの記事です。
Excel VBAを書くための準備から、基本的なコーディング、応用レベルの使い方をなるべく噛み砕いて全くの初心者でも少しずつステップアップできる内容になっています。
VBAをおススメする理由
特に今後プログラミングを覚えていきたいという方にVBAは非常におすすめです。
その理由は
・開発環境を構築する必要がない
・コードが癖はあるけどシンプル
・プログラミングをするためのエディターは専門のものが用意されている
・エクセルという視覚的に表示されるものが多いので、達成感をすぐに味わえる
という観点から僕はVBAをお勧めしています。
プログラミングという言語は沢山あって、あっちはこれが得意でこっちはこれが得意でといった感じに比較することは多いかと思いますが、コードが
シンプル!
かんたん!
分かりやすい!
結果をすぐ得られる!
と、いいことずくめなのでプログラミング比較で迷っている方はとりあえずまずは、の感覚でいいのでVBAをやってみてください。
(その代わり遅いんですけどね…)
VBAのメリット・デメリット
ただVBAにはできることへの限度、速度の面から見て他と劣ることがどうしてもあるので
普段のエクセルの業務を効率化したいという方は本格的に勉強していただき、そうではなくいずれ別のプログラミング言語に挑戦したいという方はプログラミングの基礎部分を固めるという意味で勉強するのがいいかと思います。
プログラミング言語にもそれぞれ難易度があり、
・C言語、java、objective-cなど学習コストが高く難易度も高いもの
・PHP、Python、Rubyなど学習コストは中程度だが初心者は大体挫折するもの
・JavaScriptの様なHTML、CSSを知っておかないとできないようなもの
と難易度は様々です。
そんな中でExcel VBAは他の言語では表示させるまでに複数行かかるものを1行で書けたり、シンプルなコードでマウス操作やキーボード操作までできるので視覚的にも楽しいし、エラー個所もここがエラーだとすぐ分かる様になっているのでプログラミング初心者でも挫折が少なく覚えられるはずです
エクセルのバージョンと歴史
因みにエクセルにも種類というかバージョンがあり、メジャーなバージョンでは
2003
2007
2010
2013
2016
2019
とありますが、僕はOffice2016を使用していますので、それをベースにお伝えしていきます。
VBAとマクロの違い
VBAを勉強しようとすると最初に疑問に思うのが、VBAとマクロの違いです。
この違いが分からなくてどっちを勉強すればいいんだろう?
何が違うんだろう?
と、それだけで調べるのが面倒くさくなって勉強するのをやめてしまうかもしれません。
結論から言ってしまうと
VBAとマクロは一緒
です。
正確に言うと色々と違う点が多々あるのですが、ぶっちゃけそんなこと気にして違いを調べるのは時間の無駄です。
なので当サイトの中では同じものとして認識しておいていただければ大丈夫です。
本格的にVBAを学ぼうと思った時に調べるくらいでいいと思います。
とは言ったもののざっくりと違いを述べると
VBAは
・VBAはマクロを実行するために記述されるプログラム
マクロは
・自動化した操作を総称したもの
といったくらいの違いです。
なので、言葉であらわすのであれば
・プログラミングで作成されたものが自動で行われればそれはマクロ
といった感じです。
因みにVBAやマクロの他にVBやVBS、VBE、VB.netといったものもあるので簡単に解説しておきます。
VBとは
「.exe」や「.dll」形式のファイルを開発するときに使われる言語で、非常に難しいプログラミング言語です。
正式名称は
・Visual Basic
VBSとは
VBSはVBをまねて作られたスクリプト言語と言われています。
スクリプト言語については解説すると長くなるので本ページでは解説しません。
VBSは「.vbs」ファイルと呼ばれるものを作成すれば1行で簡単にプログラムが作れてしまったりもします。
以下のページで解説しているダイアログボックスもVBAだと、
Sub ダイアログボックスを表示() MsgBox “こんにちは” End Sub |
3行で構成されるプログラムが
MsgBox “こんにちは” |
だけで書けるという非常にシンプルな言語でもあります。
ダイアログボックスは以下のページで解説しています。
VBAもそうですが、使い方次第でパソコンを自動操作できる様になるので、簡単だけど複雑なことまでできる言語でもあります。
正式名称は
・Visual Basic Scripting
VBEとは
VBEとは、VBAを書くためのエディタのことです。
当ページでも毎度解説している
Sub ○○()
~中略~
End Sub
これらを書いているエディタがVBEです。
VBEについては以下のページでもちょろっと解説しています。
正式名称は
・Visual Basic Editor
VB.netとは
VB.netとは
.NET Framework(Windowsアプリケーションの開発環境)というフレームワークを使う時に用いられるプログラミング言語です。
フレームワークについては、あまり詳しく解説しませんがざっくり言うとプログラミングで何かを作る際に効率的に作れるようにしてくれる補助アイテムのようなものです。
なのでVB.net単体で何かを作るということはほぼないと思っていただいて大丈夫です。
(筆者もVB.net Frameworkは使用したことがないので詳しくは分かっていないのです)
VBA、VB、VBS、VBE、VB.netについてまとめ
それぞれについて簡単に解説しましたが、実際にプログラミング言語として用いられるのは
・VBA
・VB
・VBS
の3つです。
どれも特徴や癖などがありますが、本ページではVBAを解説し、VBAを学びたいと思っている方が見ていただいているかと思うのでVBA以外については今は意識しなくていいかと思います。
いずれ、ステップアップして別の言語を学ぼうと思った時に他の言語と比較してみることをおススメします。
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