このページは
・プログラミングを全くやったことがない
・プログラミングをやりたいけど何からやればいいか分からない
・仕事の業務を効率化したい
といった方向けの記事です。
Excel VBAを書くための準備から、基本的なコーディング、応用レベルの使い方をなるべく噛み砕いて全くの初心者でも少しずつステップアップできる内容になっています。
今回はセルに文字列を表示させていきます。
僕はOffice2016を使用していますので、それをベースにお伝えしていきます。
セルに文字を表示させる方法とは
エクセルVBAでセルに文字を表示させる方法はいくつかありますが、今回は
Cells()
による文字列を表示させる方法を紹介していきます。
前回のRangeのページではセルの位置を明示的に指定して文字列を表示させるという方法でしたが、今回は列と行の方向の位置をそれぞれ別に指定したセルに文字列を表示させるという方法です。
そして、このセルに文字を表示させるのはエクセル VBAでは基礎中の基礎であるため、やることはシンプルですが絶対に覚えておかなければいけない方法です。
それでは、はじめていきましょう。
段階を踏んで、手順通りにやっていけばきっと大丈夫!
B3セルに文字列の表示
今回の目標:B3セルに「こんばんは」と表示させる

ここから実践
1.開発タブのvisual Basic Editorをクリックしましょう
(Alt + F11のショートカットでも表示させられます)
開発タブが表示されていない方は【Excel VBA超初心者】~開発環境の準備~を参考にしてください
2.メニューバーの挿入タブをクリックしましょう
3.挿入メニュー内の標準モジュールをクリックしましょう
4.エディターの1行目にsub こんばんはと入力し、入力が完了したらエンターを押しましょう
5.そうしたら3行目にEnd Subと自動で入力されます
6.ここまではダイアログボックスの回でもやったので問題ないですね
7.2行目に
cells(3,2) = “こんばんは”
と入力してください
8.入力が完了したらエンターキーを押してください
9.入力が完了したらツールバーの再生ボタン「▶」をクリックしてください
再生ボタンはメニューバーの「挿入」の右斜め下にあります。
(見つけられない場合はショートカットキーのF5キーで実行してください
10.B3セルに「こんばんは」と入力されれば成功です
11.cells()は以上です!
解説
Excel VBAのCells()とは、指定したセルの位置に指定した文字列を入力するプログラムです。
今回はB3セルに「こんばんは」と表示させるように命令を書きました。
そのためB3セルに「こんばんは」と表示されるのです。
では、詳しく解説していきます。
Cells(3,2)の3の解説
Cells()の中の左にある「3」は行方向を指定しており、今回の場合は3なので3行目の位置を指定しているということです。
行方向とはy軸の事で、下方向にスクロールしていく方向の事です。
Cells(3,2)の2の解説
Cells()の中の右にある「2」は列方向を指定しており、今回の場合は2なので2列目(B列)の位置を指定しているということです。
列方向とはx軸の事で、右方向にスクロールしていく方向の事です。
列方向の数字の指定は
A列=1,B列=2,C列=3,D列=4,E列=5,F列=6,G列=7,H列=8…
と列が右方向に1つずつ遷移することで数字が増えていきます。
なので命令をcells(5,10) = “しょうのへや”と入力すれば、J5セルに「しょうのへや」と表示されるようになります。
Cellsは行列方向のセルに文字列を入力するのに最適な方法ですので、是非覚えておきましょう。
特に今後解説するFor~Nextでは頻繁に使うのでここで覚えておくことをお勧めします。
■今回はここまで■
今回のコード一覧
自分でコードを書いてエラーが発生してしまったら、以下のコードと比較してエラーを解消しましょう。
※半角スペースが「=」の前後に入っているので注意してください
Sub こんばんは() Cells(3,2) = “こんばんは” End Sub |
どうしてもエラー箇所が分からないという方がいましたら、2つのテキストの差異を視覚的に教えてくれるWinMergeというソフトがあるので、それを使って上記のコードと自身が書いたコードを比較してみることをお勧めします。
WinMerge:
https://winmerge.org/?lang=ja
まとめ
このページではCellsというプログラムを使って対象となるセルに文字列を表示させる方法を解説しました。
Cellsは行列で文字列を表示する位置を指定したいという時に有効なので覚えておきましょう。
セルに文字列を表示させる代表的な方法としてRange()というものもありますが、Rangeは以下のページで解説していますのでそちらも参考にしてください
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