#4 【Excel VBA入門】~セルの位置を指定する Select~

ExcelVBA
このページは ・プログラミングを全くやったことがない ・プログラミングをやりたいけど何からやればいいか分からない ・仕事の業務を効率化したい といった方向けの記事です。 Excel VBAを書くための準備から、基本的なコーディング、応用レベルの使い方をなるべく噛み砕いて全くの初心者でも少しずつステップアップできる内容になっています。 特に今後プログラミングを覚えていきたいという方にVBAは非常におすすめです。 その理由は ・開発環境を構築する必要がない ・コードが癖はあるけどシンプル ・プログラミングをするためのエディターは専門のものが用意されている ・エクセルという視覚的に表示されるものが多いので、達成感をすぐに味わえる という観点から僕はVBAを非常にお勧めしています。 プログラミングという言語は沢山あって、あっちはこれが得意でこっちはこれが得意でといった感じに比較することは多いかと思いますが、コードが シンプル! かんたん! 分かりやすい! 結果をすぐ得られる! と、いいことずくめなのでプログラミング比較で迷っている方はとりあえずまずは、の感覚でいいのでVBAをやってみてください。 (その代わり遅いんですけどね…) 因みにエクセルにも種類というかバージョンがあり、メジャーなバージョンでは 2003 2007 2010 2013 2016 2019 とありますが、僕はOffice2016を使用していますので、それをベースにお伝えしていきます。
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セルの位置を指定するとは?

今回はセルの位置を指定する方法を解説していきます。 位置を指定というといまいちピンとこないかもしれませんが、 ・セルに文字を書くとき ・セルに既にある文字を修正したいとき ・セルの背景色を変えたいとき これらをしたい時には対象のセルを選択して、そのセルに対して上記の操作を行いますよね。 セルの位置を指定する、というのは 対象のセルを選択 するということです。 このセルの位置を指定するということはVBAで今後様々なプログラミングを作成していく時に使うことが多いのでぜひ覚えましょう。 それでは、はじめていきましょう。 段階を踏んで、手順通りにやっていけばきっと大丈夫!

A3セルを選択する

今回の目標:Range()でA3セルを選択する

ここから実践

1.開発タブのvisual Basic Editorをクリックしましょう (Alt + F11のショートカットでも表示させられます) 開発タブが表示されていない方は【Excel VBA超初心者】~開発環境の準備~を参考にしてください 2.メニューバーの挿入タブをクリックしましょう 3.挿入メニュー内の標準モジュールをクリックしましょう 4.エディターの1行目にSub Rangeでセル選択()と入力し、入力が完了したらエンターを押しましょう 5.そうしたら3行目にEnd Subと自動で入力されます 6.ここまではダイアログボックスの回でもやったので問題ないですね 7.2行目に Range(“A3”).Select と入力してください 8.入力が完了したらエンターキーを押してください 9.入力が完了したらツールバーの再生ボタン「」をクリックしてください 再生ボタンはメニューバーの「挿入」の右斜め下にあります。 (見つけられない場合はショートカットキーのF5キーで実行してください 10.A3セル選択されていれば成功です 11.RangeでA3セルを選択するのは以上です!

解説

Excel VBAのSelectとは、指定したセルの位置をアクティブにするということです。 アクティブというのは選択されているセルを編集できる状態ということです。 (厳密には違いますが) 今回はA3セルをアクティブにするよ、とRange(“A3”)を使って明示的に命令を出しているということになります。

B5セルを選択する

今回の目標:Cells()でB5セルを選択する

ここから実践

1.開発タブのvisual Basic Editorをクリックしましょう (Alt + F11のショートカットでも表示させられます) 開発タブが表示されていない方は【Excel VBA超初心者】~開発環境の準備~を参考にしてください 2.メニューバーの挿入タブをクリックしましょう 3.挿入メニュー内の標準モジュールをクリックしましょう 4.エディターの1行目にSub Cellsでセル選択()と入力し、入力が完了したらエンターを押しましょう 5.そうしたら3行目にEnd Subと自動で入力されます 6.ここまではダイアログボックスの回でもやったので問題ないですね 7.Cellsの使い方がまだイマイチという方は以下のページで詳しく解説していますので、ご参照ください。
8.2行目に Cells(5, 2).Select と入力してください 8.入力が完了したらエンターキーを押してください 9.入力が完了したらツールバーの再生ボタン「」をクリックしてください 再生ボタンはメニューバーの「挿入」の右斜め下にあります。 (見つけられない場合はショートカットキーのF5キーで実行してください 10.B5セル選択されていれば成功です 11.CellsでB5セルを選択するのは以上です!

解説

今回はB5セルをアクティブにするよ、とCells()を使って明示的に命令を出しているということになります。 CellsはCellsのページで詳しくお伝えしていますが、今回は下方向に5セル進み、右方向に2つ進んだためB5セルが選択されたということになります。

■今回はここまで■

今回のコード一覧

自分でコードを書いてエラーが発生してしまったら、以下のコードと比較してエラーを解消しましょう。 ※半角スペースが「=」の前後に入っているので注意してください
Sub Rangeでセル選択() Range(“A3”).Select End Sub
Sub Cellsでセル選択() Cells(5, 2).Select End Sub

エラーの場所がわからない

どうしてもエラー箇所が分からないという方がいましたら、2つのテキストの差異を視覚的に教えてくれるWinMergeというソフトがあるので、それを使って上記のコードと自身が書いたコードを比較してみることをお勧めします。 WinMerge
WinMerge - You will see the difference…
WinMergeは、オープンソースのWindows用比較・マージツールです。WinMergeは、フォルダとファイル両方が比較でき、理解しやすく扱いやすいテキスト形式で差異をビジュアルに表現します。

まとめ

このページではRange()とCells()を使って対象となるセルを選択するという方法を解説しました。 このセルを選択するという命令は、 【Excel VBA超初心者】~セルに文字列を表示する Part1~ 【Excel VBA超初心者】~セルに文字列を表示する Part2~ で解説した方法と似て非なるものです。 どちらも使い方に用途があるので、上手く使い分けられるようにしましょう。

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