【Excel VBA入門】~指定した値と違ければ実行 If 応用編~ #40

ExcelVBA

プログラミング入門としてVBAを勉強したい方へ

Excel VBAはプログラミング初心者におススメな言語です。

 

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今回の解説

・If

○○ <> ○○ Then

内容:指定した値と違ければ処理を実行する。

 

指定した値と違ければとは

今回もプログラミングの中でも一番使用頻度が高くかつ非常にプログラマーを悩ませる「If」について解説していきます。

「If」については以下のページを参照してください

 

「If」では条件と一致したら実行でしたが、今回は指定した値以外だったら実行という処理になります。

文章だけだと分かりづらいので実践と解説で詳しく解説していきます。

「If Then」の途中に書かれている「=」が「<>」に変わるだけなので非常に簡単です。

では、やっていきましょう。

 

 

今回の目標:A1セルが1じゃなかったら、A2セルに100を出力する

・マクロ実行前

ifpart1

 

・マクロ実行後

ifpart2

 

 

 

ここから実践

1.開発タブのvisual Basic Editorをクリックしましょう
  (Alt + F11のショートカットでも表示させられます)

 

2.メニューバーの挿入タブをクリックしましょう

 

3.挿入メニュー内の標準モジュールをクリックしましょう

 

4.エディターの1行目にSub A1セルが1以外だったら()と入力し、入力が完了したらエンターを押しましょう

 

5.ではまずは下準備をしていきます

 

6.A1セルに「5」と入力してください

 

7.これで下準備は完了です

 

8.2行目に If Range(“A1”) <> 1 Then と入力してください

 

9.3行目に Range(“A2”) = 100 と入力してください

 

10.4行目に End If と入力してください

 

11.入力が完了したらエンターキーを押してください

 

12.入力が完了したらツールバーの再生ボタン「」をクリックしてください
  再生ボタンはメニューバーの「挿入」の右斜め下にあります
  (見つけられない場合はショートカットキーのF5キーで実行してください

 

13.A2セルに「100」が出力されていたら成功です

 

14.A1セルが「1」以外だったらA2セルに100を出力するについては以上です

 

 

解説

Excel VBAの「<>」は指定した条件と値が違っていたら処理を実行するというものになります。

なので指定した値が「1」だった場合は処理を行わずに「End If」までジャンプすることとなります。

この「<>」は今回の例でいくと「1」以外、すなわち「0」だろうが「100」だろうが「”あいうえお”」だろうが空白だろうが同じ処理が実行されます。

それは指定した値が「1」ではないからです。

「<>」は他のプログラミング言語をやったことのある方ならわかるかと思いますが「!=」と同じ動きとなります。

 

 

今回のコード一覧

Sub A1セルが1以外だったら()

If Range(“A1”) <> 1 Then

Range(“A2”) = 100

End If

End Sub

 

 

エラーの場所がわからない

どうしてもエラー箇所が分からないという方がいましたら、2つのテキストの差異を視覚的に教えてくれるWinMergeというソフトがあるので、それを使って上記のコードと自身が書いたコードを比較してみることをお勧めします。

WinMerge: https://winmerge.org/?lang=ja

 

 

まとめ

今回はプログラミングの肝ともいえる「If」で指定した条件と違かったら処理を実行する件について解説しました。

この「<>」は意外と使われる場面も多く、覚えておくと便利な命令となります。

「If」はどんなプログラミングでも基本的にはあまり書き方は変わらないので、覚えることでやれることの幅が非常に広がります。

 

 

このページについて

何故プログラミングを勉強するのか

何故プログラミングを勉強するかは正直に言って、人それぞれです。

しかし、一つだけ言えることは プログラミングは一度覚えてしまえば、一生使えるスキルであり非常に高額な報酬を得やすい職種ということです。

更に以下の様なメリットもあります。

・パソコンそのものに非常に強くなる

・スマートフォンにも強くなれる

・デザインにも精通するスキルが身に付けられる

・インターネットの知識が付けられる

・論理的な考え方を身に付けられる

・上級とは言えずとも中級レベルのスキルを持っていれば年収500万円は簡単に得られる

・年収1000万円以上も目指せる

・一つの言語をある程度覚えたら応用して、様々な言語を扱えるマルチな道へ進むことができる

・プログラマと呼ばれる開発者以外にもディレクター、セキュリティ担当、ホワイトハッカー等の道も考えられる

・一つの言語を極めればその権威となれる

と、プログラムはこれからの時代に即したかなりマルチなスキルを身に付けることができます。

現在はプログラミングスクールもたくさんあるので、独学ではなくしっかりと学ぶことも可能です。

プログラミングスクールは数ヵ月で数十万円しますが、一時的に払ったとしてもその後1年でも開発の現場でそのスキルを伸ばしていけばあっという間にもとをとり、更に高額の報酬を得やすくなるので非常にプログラミングスクールはおススメです。

 

 

このページがおススメな方

このページは

・プログラミングを全くやったことがない

・プログラミングをやりたいけど何からやればいいか分からない

・仕事の業務を効率化したい

といった方向けの記事です。

Excel VBAを書くための準備から、基本的なコーディング、応用レベルの使い方をなるべく噛み砕いて全くの初心者でも少しずつステップアップできる内容になっています。

 

 

VBAをおススメする理由

特に今後プログラミングを覚えていきたいという方にVBAは非常におすすめです。

その理由は

・開発環境を構築する必要がない

・コードが癖はあるけどシンプル

・プログラミングをするためのエディターは専門のものが用意されている

・エクセルという視覚的に表示されるものが多いので、達成感をすぐに味わえる

という観点から僕はVBAをお勧めしています。

プログラミングという言語は沢山あって、あっちはこれが得意でこっちはこれが得意でといった感じに比較することは多いかと思いますが、

コードが シンプル! かんたん! 分かりやすい! 結果をすぐ得られる!

と、いいことずくめなのでプログラミング比較で迷っている方はとりあえずまずは、の感覚でいいのでVBAをやってみてください。
(その代わり遅いんですけどね…)

 

 

VBAのメリット・デメリット

ただVBAにはできることへの限度、速度の面から見て他と劣ることがどうしてもあります。

なので普段のエクセルの業務を効率化したいという方は本格的に勉強していただくのをおススメします。

しかしいずれ別のプログラミング言語に挑戦したいという方は、プログラミングの基礎部分を固めるという意味で勉強するのがいいかと思います。

プログラミング言語にもそれぞれ難易度があり、

・C言語、java、objective-cなど学習コストが高く難易度も高いもの

・PHP、Python、Rubyなど学習コストは中程度だが初心者は大体挫折するもの

・JavaScriptの様なHTML、CSSを知っておかないとできないようなもの

と難易度は様々です。

そんな中でExcel VBAは他の言語では表示させるまでに複数行かかるものを1行で書けたり、シンプルなコードでマウス操作やキーボード操作までできるので視覚的にも楽しいし、エラー個所もここがエラーだとすぐ分かる様になっているのでプログラミング初心者でも挫折が少なく覚えられるはずです。

 

 

エクセルのバージョンと歴史

因みにエクセルにも種類というかバージョンがあり、メジャーなバージョンでは

・2003

・2007

・2010

・2013

・2016

・2019

とありますが、僕はOffice2016を使用していますので、それをベースにお伝えしていきます。

VBAとマクロの違い

VBAを勉強しようとすると最初に疑問に思うのが、VBAとマクロの違いです。

この違いが分からなくてどっちを勉強すればいいんだろう? 何が違うんだろう?

と、それだけで調べるのが面倒くさくなって勉強するのをやめてしまうかもしれません。

結論から言ってしまうと VBAとマクロは一緒 です。

正確に言うと色々と違う点が多々あるのですが、ぶっちゃけそんなこと気にして違いを調べるのは時間の無駄です。

なので当サイトの中では同じものとして認識しておいていただければ大丈夫です。

本格的にVBAを学ぼうと思った時に調べるくらいでいいと思います。

とは言ったもののざっくりと違いを述べると

・VBAは ・VBAはマクロを実行するために記述されるプログラム

・マクロは ・自動化した操作を総称したもの

といったくらいの違いです。

なので、言葉であらわすのであれば

プログラミングで作成されたものが実行されればそれはマクロ

といった感じです。

因みにVBAやマクロの他にVBやVBS、VBE、VB.netといったものもあるので簡単に解説しておきます。

 

 

VBとは

VBはVBAよりもかなり複雑なプログラミング言語です。

「.exe」や「.dll」形式のファイルを開発するときに使われる言語で、非常に難しいプログラミング言語です。

正式名称は ・Visual Basic

 

 

VBSとは

VBSはVBをまねて作られたスクリプト言語と言われています。

スクリプト言語については解説すると長くなるので本ページでは解説しません。

VBSは「.vbs」ファイルと呼ばれるものを作成すれば1行で簡単にプログラムが作れてしまったりもします。

以下のページで解説しているダイアログボックスもVBAだと、

Sub ダイアログボックスを表示()

MsgBox “こんにちは”

End Sub

3行で構成されるプログラムが

MsgBox “こんにちは”

だけで書けるという非常にシンプルな言語でもあります。

VBAもそうですが、使い方次第でパソコンを自動操作できる様になるので、簡単だけど複雑なことまでできる言語でもあります。

正式名称は ・Visual Basic Scripting

 

 

VBEとは

VBEとは、VBAを書くためのエディタのことです。

当ページでも毎度解説している Sub ○○() ~中略~ End Sub これらを書いているエディタがVBEです。

正式名称は ・Visual Basic Editor

 

 

VB.netとは

VB.netとは .NET Framework(Windowsアプリケーションの開発環境)というフレームワークを使う時に用いられるプログラミング言語です。

フレームワークについては、あまり詳しく解説しませんがざっくり言うとプログラミングで何かを作る際に効率的に作れるようにしてくれる補助アイテムのようなものです。

なのでVB.net単体で何かを作るということはほぼないと思っていただいて大丈夫です。 (筆者もVB.net Frameworkは使用したことがないので詳しくは分かっていないです)

 

 

VBA、VB、VBS、VBE、VB.netについてまとめ

それぞれについて簡単に解説しましたが、実際にプログラミング言語として用いられるのは

・VBA

・VB

・VBS

の3つです。

どれも特徴や癖などがありますが、本ページではVBAを解説し、VBAを学びたいと思っている方が見ていただいているかと思うのでVBA以外については今は意識しなくていいかと思います。

いずれ、ステップアップして別の言語を学ぼうと思った時に他の言語と比較してみることをおススメします。

 

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