#12 【Excel VBA入門】~行と列の挿入 列挿入編 EntireRow Rows Insert~

ExcelVBA

プログラミング入門としてVBAを勉強したい方へ

スポンサーリンク

Excel VBAはプログラミング初心者におススメな言語です。

このページがおススメな方

このページは
・プログラミングを全くやったことがない
・プログラミングをやりたいけど何からやればいいか分からない
・仕事の業務を効率化したい
といった方向けの記事です。

Excel VBAを書くための準備から、基本的なコーディング、応用レベルの使い方をなるべく噛み砕いて全くの初心者でも少しずつステップアップできる内容になっています。

VBAをおススメする理由

特に今後プログラミングを覚えていきたいという方にVBAは非常におすすめです。
その理由は
・開発環境を構築する必要がない
・コードが癖はあるけどシンプル
・プログラミングをするためのエディターは専門のものが用意されている
・エクセルという視覚的に表示されるものが多いので、達成感をすぐに味わえる

という観点から僕はVBAをお勧めしています。

プログラミングという言語は沢山あって、あっちはこれが得意でこっちはこれが得意でといった感じに比較することは多いかと思いますが、コードが

シンプル!
かんたん!
分かりやすい!
結果をすぐ得られる!

と、いいことずくめなのでプログラミング比較で迷っている方はとりあえずまずは、の感覚でいいのでVBAをやってみてください。
(その代わり遅いんですけどね…)

VBAのメリット・デメリット

ただVBAにはできることへの限度、速度の面から見て他と劣ることがどうしてもあるので

普段のエクセルの業務を効率化したいという方は本格的に勉強していただき、そうではなくいずれ別のプログラミング言語に挑戦したいという方はプログラミングの基礎部分を固めるという意味で勉強するのがいいかと思います。

プログラミング言語にもそれぞれ難易度があり、

C言語javaobjective-cなど学習コストが高く難易度も高いもの
PHPPythonRubyなど学習コストは中程度だが初心者は大体挫折するもの
JavaScriptの様なHTML、CSSを知っておかないとできないようなもの

と難易度は様々です。

そんな中でExcel VBAは他の言語では表示させるまでに複数行かかるものを1行で書けたり、シンプルなコードでマウス操作やキーボード操作までできるので視覚的にも楽しいし、エラー個所もここがエラーだとすぐ分かる様になっているのでプログラミング初心者でも挫折が少なく覚えられるはずです

エクセルのバージョンと歴史

因みにエクセルにも種類というかバージョンがあり、メジャーなバージョンでは

2003
2007
2010
2013
2016
2019

とありますが、僕はOffice2016を使用していますので、それをベースにお伝えしていきます。

行と列の挿入について

今回は列の挿入について解説していきます。

列を挿入するとはその名の通り、列を追加するということです。

行列挿入には複数の方法があるので一つずつ解説していきます。

列番号を指定して2列目の右に列を挿入する

今回の目標:2列目の右に列を挿入する

columnPart1

ここから実践1Part1

1.開発タブのvisual Basic Editorをクリックしましょう
(Alt + F11のショートカットでも表示させられます)
開発タブが表示されていない方は【Excel VBA超初心者】~開発環境の準備~を参考にしてください

2.メニューバーの挿入タブをクリックしましょう

3.挿入メニュー内の標準モジュールをクリックしましょう

4.エディターの1行目にSub 列を挿入Part1()と入力し、入力が完了したらエンターを押しましょう

5.ではまずは下準備をしていきます。

7.C1セルに「こんにちは」と入力してください
※入力しなくてもいいですが、挿入された事を分かりやすくするためです。

8.これで下準備は完了です。

9.2行目に
Columns(2).Insert
と入力してください

10.入力が完了したらエンターキーを押してください

12.入力が完了したらツールバーの再生ボタン「」をクリックしてください
再生ボタンはメニューバーの「挿入」の右斜め下にあります。
(見つけられない場合はショートカットキーのF5キーで実行してください

13.B列の右に列が挿入され、C1セルに入力した「こんにちは」がD1セルに移動していれば成功です!

14.Columns(2).Insertについては以上です!

解説

Excel VBAのColumns.Insertとは、指定した列の右に列を挿入する命令になります。

今回はColumns.Insertと入力したのでC列の右に列が挿入されました。

セルを指定して3列目の右に列を挿入する

今回の目標:3列目の右に列を挿入する

ColumnPart2

ここから実践 Part2

1.開発タブのvisual Basic Editorをクリックしましょう
(Alt + F11のショートカットでも表示させられます)
開発タブが表示されていない方は【Excel VBA超初心者】~開発環境の準備~を参考にしてください

2.メニューバーの挿入タブをクリックしましょう

3.挿入メニュー内の標準モジュールをクリックしましょう

4.エディターの1行目にSub 行を挿入Part2()と入力し、入力が完了したらエンターを押しましょう

5.ではまずは下準備をしていきます。

6.D1セルに「こんにちは」と入力してください
※入力しなくてもいいですが、挿入された事を分かりやすくするためです。

7.これで下準備は完了です。

8.2行目に
Cells(1, 4).EntireColumn.Insert
と入力してください

9.入力が完了したらエンターキーを押してください

10.入力が完了したらツールバーの再生ボタン「」をクリックしてください
再生ボタンはメニューバーの「挿入」の右斜め下にあります。
(見つけられない場合はショートカットキーのF5キーで実行してください

11.D1セルの右に列が挿入され、D1セルに入力した「こんにちは」がE1セルに移動していれば成功です!

12.Cells().EntireColumn.Insertについては以上です!

解説

Excel VBAのEntireColumn.Insertは、指定したセルの右に列を挿入する命令になります。
今回はCells(1, 4).EntireColumn.Insertと入力したのでD列の右に列が挿入されました。

Columnsが列番号を参照するのに対し、このEntireColumnというのは対象の列全体を対象にするという違いがあります。

対象の列全体を対象にする、というのは選択したセルの列を選択するということで、例えば
C1セルをEntireColumnで指定した場合は3列目全体が対象となり、J8セルをEntireColumnで指定した場合は10列目全体が対象となるという感じにRange()やCells()を含め行は無視されて列番号だけを参照するということです。

4列目の右に3列分の列を挿入する

今回の目標:4列目から右に3列分の列を挿入する

ColumnPart3

ここから実践 Part3

1.開発タブのvisual Basic Editorをクリックしましょう
(Alt + F11のショートカットでも表示させられます)
開発タブが表示されていない方は【Excel VBA超初心者】~開発環境の準備~を参考にしてください

2.メニューバーの挿入タブをクリックしましょう

3.挿入メニュー内の標準モジュールをクリックしましょう

4.エディターの1行目にSub 列を挿入Part3()と入力し、入力が完了したらエンターを押しましょう

5.ではまずは下準備をしていきます。

6.E1セルに「こんにちは」と入力してください
※入力しなくてもいいですが、挿入された事を分かりやすくするためです。

7.これで下準備は完了です。

8.2行目に
Range(“E:G”).Insert
と入力してください

9.入力が完了したらエンターキーを押してください

10.入力が完了したらツールバーの再生ボタン「」をクリックしてください
再生ボタンはメニューバーの「挿入」の右斜め下にあります。
(見つけられない場合はショートカットキーのF5キーで実行してください

11.D1セルの右に3列分の列が挿入され、E1セルに入力した「こんにちは」がH1セルに移動していれば成功です!

12.Range().Insertについては以上です!

解説

Excel VBAのRange().Insertとは、指定した列の右に列を挿入する命令とPart1で説明しましたが、今回のは複数列にわたって列を挿入するという方法です。

1列分の列を挿入するのと違い、(“:”)の様にダブルクォーテーションとコロンで対象となる列を選択する必要があるということを覚えておきましょう。

また、Part2はCells()でやったのに何でPart3もCells()でやらないの?と思われる方がいるかもしれませんが、Cells()は単一セルのみを対象として複数セルを対象とすることは非常に不向きだからです。

このCells()の使い方に関しては「セルの位置を範囲指定する」のページで詳しく解説していますのでそちらを参照してください。

■今回はここまで■

今回のコード一覧

自分でコードを書いてエラーが発生してしまったら、以下のコードと比較してエラーを解消しましょう。

Sub 列を挿入Part1()
Columns(2).Insert
End Sub
Sub 行を挿入Part2()
Range(“D1”).EntireColumn.Insert
End Sub
Sub 行を挿入Part3()
Range(“E:G”).Insert
End Sub

エラーの場所がわからない

どうしてもエラー箇所が分からないという方がいましたら、2つのテキストの差異を視覚的に教えてくれるWinMergeというソフトがあるので、それを使って上記のコードと自身が書いたコードを比較してみることをお勧めします。

WinMerge
https://winmerge.org/?lang=ja

まとめ

このページでは列を挿入するという方法を解説しました。

書き方に微妙な違いはあるものの、基本的な書き方はいずれもほぼ一緒なのでまずはどれか一つ覚えてそこから派生するように覚えていくようにすることをおススメします。

コメント