【Excel VBA入門】~行と列の挿入 列挿入編 EntireRow Columns Insert~ #12

ExcelVBA

プログラミング入門としてVBAを勉強したい方へ

Excel VBAはプログラミング初心者におススメな言語です。

 

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行と列の挿入について

今回は列の挿入について解説していきます。

列を挿入するとはその名の通り、列を追加するということです。

行列挿入には複数の方法があるので一つずつ解説していきます。

 

 

列番号を指定して2列目の右に列を挿入する

今回の目標:2列目の右に列を挿入する

columnPart1

 

 

ここから実践1Part1

1.開発タブのvisual Basic Editorをクリックしましょう
 (Alt + F11のショートカットでも表示させられます)

 

2.メニューバーの挿入タブをクリックしましょう

 

3.挿入メニュー内の標準モジュールをクリックしましょう

 

4.エディターの1行目にSub 列を挿入Part1()と入力し、入力が完了したらエンターを押しましょう

 

5.ではまずは下準備をしていきます

 

6.C1セルに「こんにちは」と入力してください
 ※入力しなくてもいいですが、挿入された事を分かりやすくするためです

 

7.これで下準備は完了です

 

8.2行目に Columns(2).Insert と入力してください

 

9.入力が完了したらエンターキーを押してください

 

10.入力が完了したらツールバーの再生ボタン「」をクリックしてください
  再生ボタンはメニューバーの「挿入」の右斜め下にあります
  (見つけられない場合はショートカットキーのF5キーで実行してください

 

11.B列の右に列が挿入され、C1セルに入力した「こんにちは」がD1セルに移動していれば成功です

 

12.Columns(2).Insertについては以上です

 

 

解説

Excel VBAのColumns.Insertとは、指定した列の右に列を挿入する命令になります。

今回はColumns.Insertと入力したのでC列の右に列が挿入されました。

 

 

セルを指定して3列目の右に列を挿入する

今回の目標:3列目の右に列を挿入する

ColumnPart2

 

 

ここから実践 Part2

1.開発タブのvisual Basic Editorをクリックしましょう
 (Alt + F11のショートカットでも表示させられます)

 

2.メニューバーの挿入タブをクリックしましょう

 

3.挿入メニュー内の標準モジュールをクリックしましょう

 

4.エディターの1行目にSub 行を挿入Part2()と入力し、入力が完了したらエンターを押しましょう

 

5.ではまずは下準備をしていきます

 

6.D1セルに「こんにちは」と入力してください
  ※入力しなくてもいいですが、挿入された事を分かりやすくするためです

 

7.これで下準備は完了です

 

8.2行目に Cells(1, 4).EntireColumn.Insert と入力してください

 

9.入力が完了したらエンターキーを押してください

 

10.入力が完了したらツールバーの再生ボタン「」をクリックしてください
  再生ボタンはメニューバーの「挿入」の右斜め下にあります
  (見つけられない場合はショートカットキーのF5キーで実行してください

 

11.D1セルの右に列が挿入され、D1セルに入力した「こんにちは」がE1セルに移動していれば成功です

 

12.Cells().EntireColumn.Insertについては以上です

 

 

解説

Excel VBAのEntireColumn.Insertは、指定したセルの右に列を挿入する命令になります。

今回はCells(1, 4).EntireColumn.Insertと入力したのでD列の右に列が挿入されました。

Columnsが列番号を参照するのに対し、このEntireColumnというのは対象の列全体を対象にするという違いがあります。

対象の列全体を対象にする、というのは選択したセルの列を選択するということで、

例えば C1セルをEntireColumnで指定した場合は3列目全体が対象となり、J8セルをEntireColumnで指定した場合は10列目全体が対象となる

という感じにRange()やCells()を含め行は無視されて列番号だけを参照するということです。

 

 

4列目の右に3列分の列を挿入する

今回の目標:4列目から右に3列分の列を挿入する

ColumnPart3

 

 

ここから実践 Part3

1.開発タブのvisual Basic Editorをクリックしましょう
 (Alt + F11のショートカットでも表示させられます)

 

2.メニューバーの挿入タブをクリックしましょう

 

3.挿入メニュー内の標準モジュールをクリックしましょう

 

4.エディターの1行目にSub 列を挿入Part3()と入力し、入力が完了したらエンターを押しましょう

 

5.ではまずは下準備をしていきます

 

6.E1セルに「こんにちは」と入力してください
 ※入力しなくてもいいですが、挿入された事を分かりやすくするためです

 

7.これで下準備は完了です

 

8.2行目に Range(“E:G”).Insert と入力してください

 

9.入力が完了したらエンターキーを押してください

 

10.入力が完了したらツールバーの再生ボタン「」をクリックしてください
  再生ボタンはメニューバーの「挿入」の右斜め下にあります
 (見つけられない場合はショートカットキーのF5キーで実行してください

 

11.D1セルの右に3列分の列が挿入され、E1セルに入力した「こんにちは」がH1セルに移動していれば成功です

 

12.Range().Insertについては以上です

 

 

解説

Excel VBAのRange().Insertとは、指定した列の右に列を挿入する命令とPart1で説明しましたが、今回のは複数列にわたって列を挿入するという方法です。

1列分の列を挿入するのと違い、(“:”)の様にダブルクォーテーションとコロンで対象となる列を選択する必要があるということを覚えておきましょう。

また、

Part2はCells()でやったのに何でPart3もCells()でやらないの?

と思われる方がいるかもしれませんが、Cells()は単一セルのみを対象として複数セルを対象とすることは非常に不向きだからです。

このCells()の使い方に関しては「セルの位置を範囲指定する」のページで詳しく解説していますのでそちらを参照してください。

 

今回のコード一覧

自分でコードを書いてエラーが発生してしまったら、以下のコードと比較してエラーを解消しましょう。

Sub 列を挿入Part1()

Columns(2).Insert

End Sub

Sub 行を挿入Part2()

Range(“D1”).EntireColumn.Insert

End Sub

Sub 行を挿入Part3()

Range(“E:G”).Insert

End Sub

 

 

エラーの場所がわからない

どうしてもエラー箇所が分からないという方がいましたら、2つのテキストの差異を視覚的に教えてくれるWinMergeというソフトがあるので、それを使って上記のコードと自身が書いたコードを比較してみることをお勧めします。

WinMerge: https://winmerge.org/?lang=ja

 

 

まとめ

このページでは列を挿入するという方法を解説しました。

書き方に微妙な違いはあるものの、基本的な書き方はいずれもほぼ一緒なのでまずはどれか一つ覚えてそこから派生するように覚えていくようにすることをおススメします。

 

 

このページについて

何故プログラミングを勉強するのか

何故プログラミングを勉強するかは正直に言って、人それぞれです。

しかし、一つだけ言えることは プログラミングは一度覚えてしまえば、一生使えるスキルであり非常に高額な報酬を得やすい職種ということです。

更に以下の様なメリットもあります。

・パソコンそのものに非常に強くなる

・スマートフォンにも強くなれる

・デザインにも精通するスキルが身に付けられる

・インターネットの知識が付けられる

・論理的な考え方を身に付けられる

・上級とは言えずとも中級レベルのスキルを持っていれば年収500万円は簡単に得られる

・年収1000万円以上も目指せる

・一つの言語をある程度覚えたら応用して、様々な言語を扱えるマルチな道へ進むことができる

・プログラマと呼ばれる開発者以外にもディレクター、セキュリティ担当、ホワイトハッカー等の道も考えられる

・一つの言語を極めればその権威となれる

と、プログラムはこれからの時代に即したかなりマルチなスキルを身に付けることができます。

現在はプログラミングスクールもたくさんあるので、独学ではなくしっかりと学ぶことも可能です。

プログラミングスクールは数ヵ月で数十万円しますが、一時的に払ったとしてもその後1年でも開発の現場でそのスキルを伸ばしていけばあっという間にもとをとり、更に高額の報酬を得やすくなるので非常にプログラミングスクールはおススメです。

 

 

このページがおススメな方

このページは

・プログラミングを全くやったことがない

・プログラミングをやりたいけど何からやればいいか分からない

・仕事の業務を効率化したい

といった方向けの記事です。

Excel VBAを書くための準備から、基本的なコーディング、応用レベルの使い方をなるべく噛み砕いて全くの初心者でも少しずつステップアップできる内容になっています。

 

 

VBAをおススメする理由

特に今後プログラミングを覚えていきたいという方にVBAは非常におすすめです。

その理由は

・開発環境を構築する必要がない

・コードが癖はあるけどシンプル

・プログラミングをするためのエディターは専門のものが用意されている

・エクセルという視覚的に表示されるものが多いので、達成感をすぐに味わえる

という観点から僕はVBAをお勧めしています。

プログラミングという言語は沢山あって、あっちはこれが得意でこっちはこれが得意でといった感じに比較することは多いかと思いますが、

コードが シンプル! かんたん! 分かりやすい! 結果をすぐ得られる!

と、いいことずくめなのでプログラミング比較で迷っている方はとりあえずまずは、の感覚でいいのでVBAをやってみてください。
(その代わり遅いんですけどね…)

 

 

VBAのメリット・デメリット

ただVBAにはできることへの限度、速度の面から見て他と劣ることがどうしてもあります。

なので普段のエクセルの業務を効率化したいという方は本格的に勉強していただくのをおススメします。

しかしいずれ別のプログラミング言語に挑戦したいという方は、プログラミングの基礎部分を固めるという意味で勉強するのがいいかと思います。

プログラミング言語にもそれぞれ難易度があり、

・C言語、java、objective-cなど学習コストが高く難易度も高いもの

・PHP、Python、Rubyなど学習コストは中程度だが初心者は大体挫折するもの

・JavaScriptの様なHTML、CSSを知っておかないとできないようなもの

と難易度は様々です。

そんな中でExcel VBAは他の言語では表示させるまでに複数行かかるものを1行で書けたり、シンプルなコードでマウス操作やキーボード操作までできるので視覚的にも楽しいし、エラー個所もここがエラーだとすぐ分かる様になっているのでプログラミング初心者でも挫折が少なく覚えられるはずです。

 

 

エクセルのバージョンと歴史

因みにエクセルにも種類というかバージョンがあり、メジャーなバージョンでは

・2003

・2007

・2010

・2013

・2016

・2019

とありますが、僕はOffice2016を使用していますので、それをベースにお伝えしていきます。

VBAとマクロの違い

VBAを勉強しようとすると最初に疑問に思うのが、VBAとマクロの違いです。

この違いが分からなくてどっちを勉強すればいいんだろう? 何が違うんだろう?

と、それだけで調べるのが面倒くさくなって勉強するのをやめてしまうかもしれません。

結論から言ってしまうと VBAとマクロは一緒 です。

正確に言うと色々と違う点が多々あるのですが、ぶっちゃけそんなこと気にして違いを調べるのは時間の無駄です。

なので当サイトの中では同じものとして認識しておいていただければ大丈夫です。

本格的にVBAを学ぼうと思った時に調べるくらいでいいと思います。

とは言ったもののざっくりと違いを述べると

・VBAは ・VBAはマクロを実行するために記述されるプログラム

・マクロは ・自動化した操作を総称したもの

といったくらいの違いです。

なので、言葉であらわすのであれば

プログラミングで作成されたものが実行されればそれはマクロ

といった感じです。

因みにVBAやマクロの他にVBやVBS、VBE、VB.netといったものもあるので簡単に解説しておきます。

 

 

VBとは

VBはVBAよりもかなり複雑なプログラミング言語です。

「.exe」や「.dll」形式のファイルを開発するときに使われる言語で、非常に難しいプログラミング言語です。

正式名称は ・Visual Basic

 

 

VBSとは

VBSはVBをまねて作られたスクリプト言語と言われています。

スクリプト言語については解説すると長くなるので本ページでは解説しません。

VBSは「.vbs」ファイルと呼ばれるものを作成すれば1行で簡単にプログラムが作れてしまったりもします。

以下のページで解説しているダイアログボックスもVBAだと、

Sub ダイアログボックスを表示()

MsgBox “こんにちは”

End Sub

3行で構成されるプログラムが

MsgBox “こんにちは”

だけで書けるという非常にシンプルな言語でもあります。

VBAもそうですが、使い方次第でパソコンを自動操作できる様になるので、簡単だけど複雑なことまでできる言語でもあります。

正式名称は ・Visual Basic Scripting

 

 

VBEとは

VBEとは、VBAを書くためのエディタのことです。

当ページでも毎度解説している Sub ○○() ~中略~ End Sub これらを書いているエディタがVBEです。

正式名称は ・Visual Basic Editor

 

 

VB.netとは

VB.netとは .NET Framework(Windowsアプリケーションの開発環境)というフレームワークを使う時に用いられるプログラミング言語です。

フレームワークについては、あまり詳しく解説しませんがざっくり言うとプログラミングで何かを作る際に効率的に作れるようにしてくれる補助アイテムのようなものです。

なのでVB.net単体で何かを作るということはほぼないと思っていただいて大丈夫です。 (筆者もVB.net Frameworkは使用したことがないので詳しくは分かっていないです)

 

 

VBA、VB、VBS、VBE、VB.netについてまとめ

それぞれについて簡単に解説しましたが、実際にプログラミング言語として用いられるのは

・VBA

・VB

・VBS

の3つです。

どれも特徴や癖などがありますが、本ページではVBAを解説し、VBAを学びたいと思っている方が見ていただいているかと思うのでVBA以外については今は意識しなくていいかと思います。

いずれ、ステップアップして別の言語を学ぼうと思った時に他の言語と比較してみることをおススメします。

 

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